ゲームの設定よくに存在する項目、垂直同期。
役割とONにするべきか、OFFにするべきかを解説します。

垂直同期とは
垂直同期またはV-SYNCとは、モニターのリフレッシュレート[Hz](垂直走査周波数)と
ゲーム内の最大フレームレート[fps]を同期、つまり同じにする機能です。
リフレッシュレートとはモニターが1秒間に更新できる最大の回数を表します。
リフレッシュレートが60Hzの場合、1秒間に最大60回画像を切り替えることができます。
映像は画像を素早く切り替えることで表現しています。
素早く切り替わる方がなめらかに映ります。
言い換えると、ゲーム内のfpsの上限値を、モニターの最高性能までに設定するということです。

実際には245fps程度で描画できる性能がありますが、垂直同期を有効にした場合、
モニターのリフレッシュレート(画像では165Hz)の数値までに制限されています。
役割
GPUの性能がモニターのリフレッシュレートを大きく上回った時に発生する、
ティアリング(左右に引き裂かれたような描画)を防ぐための機能です。
描画途中の画像をディスプレイに表示してしまうことが原因です。
垂直同期のデメリット
垂直同期のデメリットについて解説していきます。
FPSの天敵、遅延です。
ゲームで重いシーンに入り、fpsがリフレッシュレートが超えられなくなった場合。
垂直同期を使っている場合の遅延は通常時の二倍以上になります。
60Hzなら、最後の表示から約16.7ms(0.017秒)後に表示されるはずだったシーンが、
約33.3ms(0.033秒)後に表示されます。
遅延が発生する原因
スタッタリングが発生してしまうからです。
スタッタリングとは、モニターのリフレッシュレートよりも、
ゲーム内のfpsが低くなったときに発生するカクツキです。
人が密集する地帯で発生しやすく、フレーム(モニターに表示される画像)の生成が追い付かずに、
画面を更新できず、プレイヤーは一瞬固まったように感じてしまいます。

60Hzのモニターで60fpsを下回った場合は30Hzの画面になります。
30fpsを下回ってしまった場合は20Hz…とどんどん遅延(モニターが更新されない時間)が増加します。
それらを防ぐために
FreeSyncやG-SYNCという技術が役に立ちます。
GPUが描画を終えたタイミングでディスプレイが画面を更新する技術です。

対応している機器があれば有効にすることが出来ます。
垂直同期はモニターのリフレッシュレートに合わせてゲーム内の上限fpsを設定するのに対し、
これらの技術は、fpsに合わせてリフレッシュレートを変化させます。
ティアリングとスタッタリングの両方を防ぐことが出来る技術です。
対応機器の場合はオンにしておきましょう。
もちろん垂直同期はオフです。
モニターの性能も重視しよう
PCの性能だけではなく、モニターの性能も重視しましょう。
私の使用しているモニターはFreeSync, G-SYNCに対応し、リフレッシュレートは165Hzです。
結論
結論としては、FPSの場合垂直同期は基本OFF。
スタッタリングは負荷の大きい撃ち合っているときに起きやすく、
かなり不利になってしまうからです。
「Apex Legends」や「Fortnite」等のFPSだとなおさらです。
ティアリングが気になるときにONを試してみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント